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人工透析について

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人工透析とは

人工透析は医療行為のひとつで、腎臓の機能を人工的に代替することです。
では、そもそも腎臓はどんな働きをしているのでしょうか。

腎臓の働きについて

老廃物(尿毒素・尿素、クレアチニンなど)を排出する

電解質(ナトリウム、カリウム、カルシウム、リンなど)のバランスを整え、酸性に傾いた血液を是正する

体の中の水分を一定に保つために、余分な水分を排出する

造血ホルモンや血圧を調整するホルモンを作ったり、カルシウムを体に取り入れるのに役立つビタミンDを働きやすくする

腎不全(透析)となる腎臓病

慢性糸球体腎炎

腎臓の糸球体に慢性的な炎症が起こる

糖尿病性腎症

糖尿病のコントロールが悪く、合併症が腎臓に起こる

腎硬化症

高血圧、動脈硬化が腎臓に起こる。高齢者に多い

その他

ANCA関連腎炎、SLEなどの膠原病や多発性のう胞腎など

これらが腎不全から透析になる原因ですが、現在は糖尿病からくるものが最も多くなっています。
透析を開始する時点で原因となる病気が分からないこともあります。

末期腎不全

腎機能が徐々に進行すると最終的には尿毒症症状(食欲不振、嘔吐、浮腫、心不全、意識障害など)が起こってきて、透析をしなければ生きられなくなります。

以前は症状が出てから透析を始めることが多かったのですが、最近は症状がなくても早期に内シャントを作成し、クレアチニンが8.0mg/dl程度になると(心不全傾向や高齢者の場合はそれよりも早期に)計画的に透析を開始することが多くなっています。
シャント手術せずに早急に透析を始める場合は、入院のうえ、ソケイ部などにカテーテルという管を入れて透析することになりますので、入院期間も長くなり、苦痛を伴うことになります。

血液透析

まず血液透析を行うには、比較的大量の血液を人工腎臓に送る必要があります。そのため主に前腕部の動脈と静脈をつなぐ(吻合する)手術を行い、静脈の血液量を増やして、そこに針を刺し、血液を取り出します。
この結合部分をシャントといい、透析をするためには最も重要な準備です。そうやってできた血流のある静脈に2本の針を刺し、一方の針から人工腎臓(ダイアライザー)へ血液を送り、主に血液中の老廃物や余分な水分を取り除き、血液の電解質の調整や酸性に傾いた血液を是正し、もう一方の針から体へきれいになった血液を戻すことを血液透析といいます。

透析は原則として一回あたり4時間を週3回、通常月水金、あるいは火木土で行います。透析開始は、昼間の透析(当院では一部で早朝開始と午後開始も行っています)と夜間の透析があります。

シャント静脈の狭窄に対する血管拡張術(PTA)

シャントは一般的には自分の血管で作成する内シャントが大半を占めますが、自己静脈の発達が乏しい場合は、人工の血管を使用することもあります。

シャントの発達が悪いときや、自分の血管に狭いところ(狭窄)があるときは、そのまま放置するとシャントが詰まってしまい、透析を行うことができなくなるおそれがあります。
このような時は、シャント造影をして、シャント付近やその中枢部の自分の静脈に著明な狭窄がある場合は、当院では血管の中にカテーテルを挿入し、バルーンをふくらませ、狭窄部を拡張する手術(PTA)を積極的に行っています。

手術といっても手術室で行うものではなく、放射線室でレントゲンの映像を見ながら行うもので、約30分から1時間程度で終了し、その後、引き続き普段の透析をしますので、通常では入院などの必要はありません。

PTAは静脈を内部からバルーンで押し拡げるものであり、短時間(約1分間)数回行いますが、ある程度の痛みを伴います。血管の損傷などの合併症を引き起こさないように十分に注意しながら行っています。
患者さんによってはPTA後にある一定の期間が経過すると再び血管の狭窄を起こすことがあり、定期的にこのPTAを行っています。

このPTAは一度作成したシャントを長持ちさせるのが目的ですが、頻回にPTAを行う患者さんの中でシャントを再度作り直す手術をしたほうがよいと判断すれば、手術を依頼するようにしています。

また、急にシャントが閉塞してしまった場合は、このPTAで再開通させることもできる場合もありますが、再度シャントを作り直す手術が必要な場合もあります。入院が必要となったり、一時カテーテルを挿入することもあり、非常に患者さんの負担が大きくなります。
急なシャント閉塞を防止するため、透析時のシャント血流不全の変化を見つけるようにこちらも努力しますが、患者さん自身でも毎日シャントの音を聴診器で聞くなどして、血流や拍動の確認を習慣づけるよう是非お願いします。

理事長あいさつ
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